虫歯治療後、すぐに食事をしてもいいの?

2025.02.14

虫歯治療後、すぐに食事をしてもいいの?

こんにちは。多田歯科医院、院長の多田 利哉です。
本日は「虫歯治療後、すぐに食事をしてもいいの?」についてお話しします。

歯科治療を終えた後、食事はしばらく経つまで控えてほしいと説明されたことありませんか?

一方、特にそのような説明もなく終わったこともあるのではないですか?

虫歯治療後に食事が制限されるなら、治療の時間によっては治療前に食べておかなければならないこともあるでしょう。

そこで今回は、虫歯治療後の食事制限についてご紹介します。

この記事を最後までお読みいただけると、虫歯治療後の食事制限が必要な処置やその理由などがお分かりいただけると思います。

食事制限の時間について

食事制限の時間について

食事を控えるように指示される時間は、おおむね3パターンです。

1.30分ほど

場面:接着剤などを使う治療

被せ物や詰め物を歯につけるとき、セメントとよばれる接着剤を使います。
セメントは数分で80~90%近く固まりますが、100%には至りません。
固まりきらないうちに食べると、つけたばかりの詰め物や被せ物が外れる可能性があるので、接着剤が完全に固まるまで食べられません。

場面:仮の詰め物をする治療

根の治療や詰め物治療など、治療が一回で終わらないときに、次の診察までの間、仮の詰め物で過ごしてもらうことがあります。
水分で固まるタイプの仮の詰め物では、固まるまで30分ほどかかるので、固まるまでの間食べられません。

2.2~3時間ほど

場面:浸潤麻酔使用した場合

浸潤麻酔は、治療したい歯の近くの歯肉に注射する局所麻酔です。
歯科では一般的によく行われている麻酔法です。
浸潤麻酔は、2~3時間くらい効果が続くため、これくらいの時間は食べられなくなります。
なお、スキャンドネスト®︎という麻酔薬を使った場合は、30分強で効果が消えるので食事制限の時間は大幅に短縮されます。

3.4~6時間ほど

場面:伝達麻酔使用した場合

伝達麻酔は、神経の元のあたりに麻酔をかけて、広い範囲の痛みを取り除く局所麻酔です。

伝達麻酔は、浸潤麻酔と同じくらいの麻酔薬の量であっても、6~7時間ほどとても長い時間効果が続きます。

この間、やはり食べないようにしていただく必要があります。

食事が制限される虫歯治療の具体例

続いて、食事制限が必要な歯科治療の具体例をご紹介します。

詰め物や被せ物治療

インレーとよばれる小ぶりの詰め物やクラウン、ブリッジという被せ物をつける治療です。

2~3時間ほど

インレーやクラウン、ブリッジをつけるために歯を削るとき、麻酔をすることがあります。

ほとんどの場合、浸潤麻酔ですので、麻酔がさめるまで食事が制限されます。

30分ほど

インレーやクラウン、ブリッジは、プラスチックタイプ、金属タイプ、セラミックタイプとさまざまな種類がありますが、いずれもつけるには接着剤が必要です。
また、仮の詰め物や被せ物をつける場合もあります。

完成したインレーやクラウン、ブリッジをつけるとき、それらが完成するまでの仮の詰め物や被せ物をつけたときなど、食事制限が発生します。

歯の根の治療

歯の神経のあたりまで進んだ虫歯の治療では、歯の神経を取り除く治療が必要です。

2~3時間もしくは6時間

歯の神経を取り除くとき、麻酔の注射が必要です。
大抵の場合、浸潤麻酔で効果が得られますが、大臼歯という奥歯、特に下顎の大臼歯の場合は伝達麻酔を行うことがあります。

なお、この麻酔は初回だけなので、ほとんどの場合、2回目以降は必要なくなります。

30分ほど

根の治療は1回では終わりません。
根の治療中は、歯の根の中は空洞です。
空洞の中に食べ物や細菌などが入り込むのを防ぐため、歯の根の中に入れた薬が漏れ出さないようにするために、仮の蓋をします。

仮の蓋が固まるまで、特に水分で固まるタイプを使った場合は、十分固まるまで30分ほどかかるので、その間、食べられません。

抜歯

歯の歯冠部分がほとんどなくなったような虫歯の治療では、残念ですが抜歯をせざるを得ません。

2~3時間もしくは6時間

ほとんどの抜歯は、浸潤麻酔で対応できます。
麻酔の効きが弱くても、2~3本注射すれば、効きます。
2~3本麻酔の注射をした場合でも、持続時間はそれほど延長しません。
したがって、2~3時間ほどの食事制限となります。

虫歯になった下顎の親知らずの抜歯では、浸潤麻酔だけでは難しいことがあります。
そのようなときは伝達麻酔を併用しますので、食事制限の時間が6時間以上と長くなります。

食事制限が必要ない虫歯治療

麻酔をしない治療で食事制限が必要な場合もあります。

食事制限が必要ない虫歯治療

コンポジットレジン充填

コンポジットレジンとは、歯の色に似た白いプラスチック材料です。
これを虫歯の穴に詰める治療をコンポジットレジン充填といい、歯の神経にまで至らないような小さな虫歯の治療によく使われています。

麻酔をした場合は別ですが、そうでないときは、治療が終わったときにはもう十分固まっているので、食事制限は発生しません。

レジンコア

歯の神経をとった後は、被せ物治療に移りますが、そのとき、歯冠の大部分がなくなった状態では被せ物をつけることができません。
そこで、被せ物を入れる土台を作ります。
土台を作る方法はいくつかありますが、その一つがレジンコアという土台です。
コンポジットレジン充填と同じく、光で固まるコンポジットレジンでレジンコアを作った場合、すぐに固まるので、食事制限は必要ないです。

まとめ

今回は、虫歯治療と食事制限についてお話ししました。

食事制限が発生するのは主に

  1. 麻酔をしたとき
  2. 詰め物や被せ物をつけたとき
  3. 仮の蓋をつけたとき

です。

一般的に
(1)で2~3時間ほど、(2)や(3)で30分ほどの間食べられなくなります。
これに当てはまらないコンポジットレジン充填などの虫歯治療なら、食事を控える必要はありません。

数時間食べられないような治療が予定されているなら、治療前に軽く食事を済ませておく方がいいかもしれません。

当院の虫歯治療でも、治療後に食べ物や飲み物を控えていただくことはあり、その都度説明させてもらっていますが、もしわからないことがあれば遠慮なくおっしゃってください。

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