歯科治療中にお口にたまる水が苦しい方へ

2025.03.21

歯科治療中にお口にたまる水が苦しい方へ

こんにちは。多田歯科医院、院長の多田 利哉です。
本日は「歯科治療中にお口にたまる水が苦しい方へ」についてお話しします。

虫歯治療や歯周病治療では、お水を使う機会がとても多いです。
このお水はお口にたまってくるわけですが、中には「お水がお口にたまるのが苦手」「鼻で息をしないといけないことはわかっているけど難しい」という方がいらっしゃいます。

そこで今回は、歯科治療中のお水が苦しい方に、少しでも楽にする方法についてご紹介します。

この記事を最後までお読みいただけると、歯科治療にお水が必要な理由と、それに伴う不快感の対処法などがお分かりいただけると思います。

歯科治療で水を使う理由

歯科治療で水を使う理由

虫歯治療や歯周病治療などで水をたくさん使うわけですが、それには理由があります。

温度を下げるため

虫歯で歯を削る道具をエアータービンとよんでいます。
エアータービンは、毎分30~50万回転というとてつもない高速で回転し、歯を削ります。

そのままではかなりの摩擦熱を生じ、歯が焼けるだけでなく、機械も故障してしまいかねません。
近年、普及が進むモーター式のマイクロモーターという毎分20万回転くらいの機械も同様で、摩擦熱を抑えないと歯も機械もダメになってしまいます。
また、歯周病治療で歯石を取り除くとき、超音波スケーラーという器具を使います。
こちらも、超音波で先端に取り付けられた金属製のチップを高速振動させます。
この振動で歯石を砕いて取り除いていくのですが、この時もやはりかなりの熱が生じます。
熱を冷ます方法はいくつかありますが、水が最も安全で、効率的です。

そこで、水をエアータービンや超音波スケーラーなどによって生じる熱を冷ます冷却水として使っています。

洗い流すため

歯を削ると削りカスが出ます。
歯石を取り除いたときも歯石の破片が出ます。
歯の表面についた汚れを研磨剤を噴射して取り除くエアーポリッシャーという器具を使えば、熱は出ませんが、たくさんの研磨剤と歯の表面からとれた汚れが歯の表面に付着します。
削りカスも、取れた歯石や汚れも、歯の表面に残ったままになっていると視野が妨げられ、処置を難しくしてしまいます。

そこで、水を使って洗い流し、視野を確保するようにしています。
歯科治療中に出てくる水には冷却水だけでなく、洗浄水としての役割もあります。

お水がたまって苦しいときの対処法

お水がたまって苦しいときの対処法

歯科治療中にお口に水がたまると苦しい方は、次のような方法をお試しください。

歯科医師に告げる

まず、歯科医師や歯科衛生士などに水がたまると苦しくなる旨をお伝えください。
すると、次のような対応をとってくれます。

治療椅子を少し起こす

歯科治療で座っていただいている椅子を少し起こしてくれます。
完全に起こしてしまうと治療が難しくなってしまうので、起こすとしても限界がありますが、少し起こすだけでも水が気管に入りにくくなるので、苦しさが和らぎます。

こまめに吸引する

お口の中にたまった水は、バキュームや吸引管とよばれている機械を使って吸い出します。
こまめに吸い出してもらうとお口の中にたまる水量も減らせますから、水がたまる息苦しさも減らせます。

排唾管を使う

排唾管とは、口の角に引っかけて唾液を吸い出し続ける器具です。
吸引力はそれほど強くありませんが、バキュームや吸引管を補助し、お口にたまった水や唾液を吸い出してくれます。
排唾管を併用するとお口の中に水がたまりにくくなり、息苦しさを和らげる効果が得られます。

うがいの回数を増やす

通常よりうがいの回数を増やすという対応もあります。
うがいの回数を増やすと、お口の中にたまった水を出す機会が増えるとともに、お口を開けておく時間も減らせますので、息苦しさなどの不快感を減らせます。

鼻呼吸をする

口で息をしようとすると、お口の中の水が喉に流れていってしまいます。
鼻で息をすれば、お口の中の水が喉に流れ込むことはありません。
呼吸は本来、口ではなく鼻でするものですし、歯科治療中はできるだけ鼻で呼吸するようにしましょう。
もし、鼻が詰まって鼻で息がしにくいという方は、耳鼻咽喉科で一度診てもらうことをおすすめします。

お顔を少し横向きにする

歯科治療中、座ったときも寝ているときも基本的にはお顔は正面を向いてもらいます。
このとき、お顔を少し横に向けると、お口の中の水が喉に流れ込みにくくなるので、息苦しさを緩和することができます。
お顔を横に向けていいか、歯科医師にお尋ねになり、横に向けていい場合、左右どちらに向けるか、どれくらい向けられるのかを確認してください。

治療途中でも伝える

歯科治療中に、お口にたまった水で急に咳き込んだり、顔を動かしたりすると、使っている器具が頬や舌などに当たって思わぬケガをすることがあります。
水がたまって苦しいときは、限界まで我慢しようとせず、(当院では)その際は左手をあげてください。
他医院におきましても、早めに手を上げるなどしてお知らせください。

まとめ

今回は、歯科治療中の水がたまって苦しいときの対処法を中心に解説しました。
歯科治療で水をたくさん使う理由は、冷却と洗浄です。
水をかけて使っている器具からの発熱を抑え、視野を確保するために洗い流します。
ですので、水を使わず歯科治療を進めることはできません。
もし、お口の中に水がたまって苦しい方は、歯科医師にその旨をお伝えになると、できるだけ苦しくならないように対応してもらえます。
そして、ご自身では鼻での呼吸を心がけることが効果的です。

当院にもお口の中に水がたまるのが苦手な方は多くいらっしゃっており、症状に合わせた対応をとらせていただいております。

お口の中にたまる水で歯科治療が受けづらくて悩んでいる方は、当院にぜひお越しください。

岡山市北区中仙道にある多田歯科医院

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