【緊急時の対応】唇を切ってしまったときの対処法

2025.04.07

【緊急時の対応】唇を切ってしまったときの対処法

こんにちは。多田歯科医院、院長の多田 利哉です。
本日は「唇を切ってしまったときの対処法」についてお話しします。

歯科医院が診るのは虫歯や歯周病だけではありません。
外傷、すなわちケガの治療もしています。

歯科医院が診るケガの内訳としては、”歯”科ですから、当然、歯のケガが多いです。歯のケガと同じくらい多いのが、唇のケガです。

唇のケガのほとんどは、唇を切った、口唇裂創(れっそう※)というケガです。
※裂創とは、皮膚に裂けるように生じた傷のことです。

今回は、頻度の多い唇のケガについてご紹介します。

この記事を最後までお読みいただけると、唇を切ったとき、どのようにすればいいのかがお分かりいただけると思います。

唇をケガしたときの対処法

唇をケガしたときの対処法

多くの患者さんを診ましたが、唇をケガした時に適切に対処ができていたかで、その後の治るスピードも異なります。
そこで唇をケガしたときの対処法を説明します。

傷のチェック

唇をケガしたときは、まず唇の状態をチェックしましょう。

チェックして欲しいことは、

  • 血は出ていないか
  • 裂けていないか
  • 異物が見えるかどうか

などです。
可能であれば、歯の状態もチェックしてください。

血が出ていたら・・・

唇から血が出ていたら、まずすることは止血です。
唇からの出血は、出血しているところを直接押さえて止めます。
指で傷口を挟むようにつまめるなら、その方がより止まりやすいです。
唇には重要な動脈はないので、ほとんどの場合、10~15分も押さえていれば止まります。

きれいなガーゼがあればそれが一番いいのですが、いつもあるとは限りません。
ガーゼがなければ、その代わりにハンカチやタオルで押さえるのもいいでしょう。
ティッシュペーパーも使えます。
ただし、トイレットペーパーは溶けてしまうのでおすすめできません。

裂けていたら・・・

傷が深く、裂けていたら、縫わなくてはいけない可能性が高いですし、中に異物が入り込んでいる可能性もあります。
血が止まっていても触ると血が出てくる可能性もありますし、異物が入っていると押し込んでしまうかもしれません。
裂けていたら触らないようにして、早めに医療機関で診てもらいましょう。

異物が見えたら・・・

ケガした唇に砂利などの異物が見えたとしても、ご自身で取り除こうとする必要はありません。

痛いですし、かえって出血の原因になってしまうからです。
すぐに取らなければ、取れなくなるかもと心配する必要もありません。
早めに医療機関を受診していただければ、十分取り除けるからです。
もし出血していた場合、その上から直接ガーゼなどで押さえても大丈夫です。

歯が折れていたら・・・

唇をケガしたとき、歯も打っていることが多いです。
歯が抜けたり、欠けたりした場合は、その歯を回収して牛乳や生理食塩水に入れて無くさないように保管して、歯科医院に持っていってください。

グラグラしている場合は、歯を触らない、そして噛まないようにして、早めに歯科医院で診てもらってください。

歯科医院や病院を受診する

唇のケガの深さや大きさによっては縫わなければならないこともありますし、傷の中に異物が入っていることもあります。
血が止まったら、医療機関に連絡し、できるだけ早く診察を受けてください。
もし、血が止まりにくい場合は、傷口を押さえながら受診しましょう。

おすすめは歯科

唇のケガは、外科や耳鼻咽喉科でも診てもらえますが、歯も一緒にケガしていることが多いので、医療機関を受診するなら、歯科医院がおすすめです。
初めから歯科医院を受診したのなら、唇のケガとともに歯のケガも一緒に診てもらえるからです。

歯科医院での治療法

歯科医院での治療法

歯科医院で行っている唇のケガの治療法を説明します。
唇のケガのほとんどは擦過創というタイプと裂創というタイプのいずれかです。

擦過創の場合

擦過創とは、擦り傷のことです。
唇のケガでも擦り傷ですんでいることはままあります。
擦り傷は縫う必要はありません。
しかし、傷口に砂利などの異物が入り込んでいる場合は、デブリドマンという処置を行って異物をきれいに取り除きます。
かなり稀ですが、折れた歯が唇に刺さっていることもあります。
深く刺さっていると一見しただけでは、わからない上、パノラマエックス線写真というお口全体を写し出すレントゲン写真にも写らないので、気が付きにくいのが難点です。
異物が入っていなければ、生理食塩水などで洗うにとどまります。
その後は、基本的にはそのまま経過観察します。

裂創の場合

裂創とは、切れて裂けたケガです。
唇の傷口が裂けていることも珍しくありません。
また、歯が強くあたった唇の裂創では、歯が唇を貫通し、唇の表側の傷と裏側の傷が繋がっていることも多いです。
このため、唇の表と裏の2カ所に裂創が認められた場合には、貫通の有無を確認します。
唇の裂創(れっそう※)は、縫わなければなりません。
もちろん、傷口に異物が入っていたら、デブリドマンを行って異物を取り除きます。
裂創の異物は中に入り込んでいることがあり、特にガラス系の異物は、透明な上にCTにもなかなか写らないので見つけるのが難しいことがあります。

破傷風のワクチン接種

唇の傷に泥や土、砂などがたくさん入っている場合、破傷風という病気を引き起こす可能性があります。
傷口の汚れ具合によっては、破傷風のワクチンを使うこともあります。

まとめ

今回は、唇をケガしたときの対処法について解説しました。
唇のケガは、擦り傷の擦過創、切り傷の裂創が大部分を占めます。
唇をケガしたときは、まず傷の具合を確認しましょう。
出血していたらガーゼなどを使って押さえて血を止めてください。
そして、医療機関に連絡しましょう。
唇のケガは、歯のケガも伴っていることが多いので、受診するなら歯科医院がおすすめです。

当院は、唇に限らず、さまざまな歯やお口のケガの知識や経験がたくさんある歯科医院です。
唇など歯やお口をケガした方は、当院にぜひお越しください。

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