詰め物(インレー)の保険と自費はどう違うの?

2025.06.07

被せ物(クラウン)の保険と自費はどう違うの?

こんにちは。多田歯科医院、院長の多田 利哉です。
本日は「詰め物(インレー)の保険と自費はどう違うの?」についてお話しします。
前回は、被せ物のクラウンについて説明させていただきましたが、他にも歯医者のよくある治療に詰め物があります。詰め物が良く使われる治療としては虫歯が挙げられます。現在の虫歯の治療法は、人工材料を使って虫歯で失われた部分を治す修復治療が主です。修復治療は虫歯の大きさによりさまざまな方法があり、そのひとつがインレーという詰め物治療です。
インレーは、虫歯の部分を取り除き、そこにはめ込むような形になっている詰め物です。このインレーですが保険診療のインレーもあれば、自費診療のインレーもあります。

今回は、そんな保険診療のインレーと自費診療のインレーの違いについてご紹介します。

この記事を最後までお読みいただけると、保険診療と自費診療のインレーは何が違い、どのような特徴があるのかがお分かりいただけると思います。

インレーの違い

保険診療のインレーと自費診療のインレーの違いについて説明します。

保険診療のインレー

保険診療のインレーは、金属製とプラスチック製に分けられます。

金属インレー

保険診療の金属製インレーは、金銀パラジウム合金が主流です。金銀パラジウム合金は銀歯の材料として知られている金属です。金銀パラジウム合金で作られたインレーも銀歯と同じく銀色です。

CAD/CAMインレー

CAD/CAMインレーは、歯の色に似たプラスチック製のインレーです。コンポジットレジンというプラスチックのブロックをコンピューターで制御された専用の工作機械を使って削り出して作ります。全ての歯に使えるわけではなく、現在は、第一小臼歯と第二小臼歯という前から4番目と5番目の歯を中心に認められています。第二小臼歯より後ろの大臼歯という奥歯については、条件付きとなっており、条件を満たす場合だけCAD/CAMインレーでの治療ができるようになっています。

自費診療のインレー

自費診療のインレーは、セラミック製と金属製に分けられます。

セラミックインレー

自費診療のインレーの主流と言えるのが、セラミック製のインレーです。セラミックといっても、いくつかの種類があります。ひとつはジルコニアインレー、もうひとつはe-maxインレーです。
ジルコニアインレーは、ジルコニアという人工ダイヤモンドともよばれるセラミックのブロックを削り出して作ったインレーです。ジルコニアはとても硬く、精度を保ちながら加工するのが難しかったのですが、技術の進歩でインレーのような細かな詰め物にも使えるようになりました。
e-maxインレーは、二ケイ酸リチウムガラスというガラス系のセラミックのブロックを削り出して作ったインレーです。ガラス系というだけあって、透明感に優れており仕上がりがきれいです。その上、ジルコニアほど硬くないので、噛み合わせている歯にも優しいという特徴も備えています。

金属インレー

自費診療にも金属インレーはあります。
自費診療の金属インレーは、金合金で作られており、ゴールドインレーともよばれています。金合金でできているのでやわらかく、噛み合わせている歯に優しいインレーに仕上がります。また、歯との密着性が高い上、プラークがつきにくく虫歯の再発が少ないですし、変色することもありません。

保険診療のインレーの特徴

保険診療のインレーには次のような特徴があります。

保険診療のインレーの特徴

低い治療費

保険診療は、世界的に見てもともと治療費の設定が低い上、原則的に窓口で支払う金額は3割でしかないので、治療を安価に受けることができます。
インレーも同じです。
治療費の低さは、保険診療のインレーの最大のメリットと言えます。

どこでも受けられる

保険医療機関なら、日本全国どこの歯科医院でも治療を同じインレー治療を同じ料金で受けることができます。
もちろん、インレーが外れたときも同様です。

一長一短

保険診療のインレーは、”強度”か”目立ちにくさ”のどちらかしか選べません。
”強度”を重視すれば金属製しかなく、いわゆる銀色なので、小ぶりの詰め物とはいえ目立ってしまいます。
”目立ちにくさ”を重視すれば、プラスチック製となり、強度が弱く、割れたり欠けたりしやすいです。
”強度”と”目立ちにくさ”を両立できないのが、保険診療のインレーのデメリットです。

CAD/CAMインレーは限定的

保険診療の目立ちにくいインレー、CAD/CAMインレーはどの部分にでも無制限に使えるわけではありません。
制限があるのも、保険診療のインレーのデメリットといえます。

自費診療のインレーの特徴

自費診療のインレーには次のような特徴があります。

自費診療のインレーの特徴

強度と見た目の両立

自費診療のインレーでよく選ばれることが多いセラミックインレーは、いずれのタイプも本物の歯と同じような仕上がりです。
しかも、強度も十分保たれています。
絶対壊れないというわけではありませんが、保険診療のプラスチックと比べると格段にしっかりしています。

やわらかい

金合金で作られた自費診療の金属インレーは、強度が歯に近いので、噛み合わせたときに歯に過剰な力がかかることがありません。
強度が歯に近いのは、金合金だけの特徴です。
また、永久歯はもともと黄色味がかっています。
金合金の色は黄色に近いということもあり、保険診療の銀色のインレーと比べると金属色ですが歯の色に近いです。

治療費が高い

自費診療の治療費は、それぞれの歯科医院が独自に決めている上、保険診療とは違い全額ご本人がお支払いにならなければなりません。
インレーも同じです。
自費診療のインレーは、セラミックも金合金も数万円します。
保険診療のインレーなら窓口でお支払いになる金額は多くても5000円に満たないので治療費の高さは自費診療のインレーのデメリットです。

割れてしまうことも

金合金のインレーは割れることはまずありませんが、セラミックインレーはそうではありません。
噛み合わせの力がかかりすぎると、割れてしまうことがあります。
強度はCAD/CAMインレーより強いのですが、セラミックの特性上、瞬間的に加わる大きな力には弱いのは否めません。
このため、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方や、硬いものを食べるのがお好きな方は、割れてしまう可能性があります。

まとめ

今回は保険診療のインレーと自費診療のインレーについてお話ししました。保険診療のインレーは金銀パラジウム合金の金属インレー、自費診療のインレーはセラミックインレーが主流です。

保険診療のインレーは治療費が低いのが利点ですが、審美性が低いです。自費診療のインレーは本物の歯と同じくらい仕上がりがきれいなのが利点ですが、治療費は高いです。保険診療も自費診療も、それぞれに特徴があります。

どちらの治療法を選ぶか決めるためにも、特徴をしっかり理解しておきたいところです。当院は、保険診療も自費診療もどちらのインレー治療にも対応できる知識と技術のある歯科医院です。インレーの治療法で迷っている方は、当院にぜひお越しください。

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