“顎が痛い” “お口が開けづらい” その症状もしかすると・・・顎関節症??

2025.08.07

顎が痛い、お口が開けづらい、その症状もしかすると・・・顎関節症??

こんにちは。多田歯科医院、院長の多田 利哉です。
本日は「“顎が痛い” “お口が開けづらい” もしかしたら顎関節症かも」についてお話しします。

食事のときなど、お口を開けたり閉めたりするときに、お口周りや耳の前が痛くなったり、お口の開けづらさを感じたりしたことありませんか?
そのような症状があったら、もしかしたら顎関節症という病気になっているのかもしれません。

今回は、顎関節症についてご紹介します。

この記事を最後までお読みいただけると、顎関節症の症状や原因、治療法などがお分かりいただけると思います。

顎関節症について

まず、顎関節症についてご紹介します。

顎関節症とは

顎関節症は、お口の開けづらさ、開け閉めするときの痛み、開け閉めするときの音などを認める顎関節を中心に生じた病気です。
“顎関節”症といいますが、関節だけでなく、お口周りの筋肉の症状も含まれます。

顎関節症の種類

顎関節症は症状が多彩なので、5つに分類されています。

Ⅰ型

Ⅰ型は、お口を開け閉めするときの筋肉の異常による顎関節症です。
お口を開けるときの頬やこめかみの痛みなどが当てはまります。

Ⅱ型

Ⅱ型は、関節を動かす靭帯(すじ)の異常による顎関節症です。
例えていうと、捻挫といった感じの症状です。

Ⅲ型

Ⅲ型は、顎関節内部で、上顎と下顎の骨の間にある関節円板という部分の異常による顎関節症です。
お口を開け閉めするときの音などが主な症状です。なお、音が鳴らなくなったⅢ型もあります。

Ⅳ型

Ⅳ型は、下顎骨の関節部分の形の異常による顎関節症です。
開け閉めするときの痛みや開けづらさを認めますが、これだけでⅣ型かどうかを判断することはできません。
レントゲン写真を撮影し、骨の形を確認して、Ⅳ型かどうかを診断します。

Ⅴ型

Ⅴ型は、前述したⅠ~Ⅳ型のいずれにも当てはまらない顎関節症です。

原因

原因

実は、顎関節症を引き起こす決定的な原因はありません。
以下に挙げたものは、いずれも要因のひとつです。それらひとつだけで顎関節症が生じることはなく、いくつかの要因が組み合わさり、顎関節の耐久度を超えると顎関節症が生じると考えられています。

顎関節を中心とした構造の弱さ

顎関節やその周囲の靭帯や筋肉などが元々弱いという場合です。
例えば、関節部分の骨が強いと、硬いものを噛んでもその負担に耐えられそうですが、そうでないと痛くなることもあるかもしれません。
強いかどうかを数値化することは難しいですが、構造的な弱さも顎関節症の要因ではないかと考えられています。

歯ぎしりや食いしばりなどの癖

上下の歯は、普段は触れ合わず、食事の時だけ触れ合うのが正常な状態です。
ところが、歯ぎしりや食いしばりなどの噛み合わせの癖がある方は、上下の歯が日常的に触れ合っています。
すると、お口を閉じる筋肉や関節部分に負荷がかかり続け、顎関節症につながっていく可能性があります。その他にも頬杖、片側噛みなどの癖も関係があると疑われています。

外傷

転んだりして、下顎を何かにぶつけたとき、その衝撃が関節部分に伝わることで、顎の痛みや開けにくさを引き起こすことがあります。

噛み合わせ

噛み合わせが悪いと顎関節症になると考えられていたときもありますが、噛み合わせの悪さも要因のひとつでしかありません。
例えば、歯が全くなくなっている方がいらっしゃいますが、”歯がない”と噛み合わせも何もありません。ですが、歯がない方がみんながみんな、顎関節症かというとそんなことはありません。
噛み合わせの悪さだけで、顎関節症を起こすことはほとんどないと考えられています。

不安感

不安感が続いたり、精神的な緊張感が強い方は、そのストレスが原因でお口周りの筋肉が緊張し続けることがあります。精神的な状態も顎関節症の要因になりえます。

治療法

治療法

顎関節症の治療法についてお話しします。
なお、顎関節症の治療の基本的考え方として、元に戻せない治療は行われません。
例えば、歯を削ると、元に戻りませんよね。
噛み合わせを良くする目的だとしても、歯を削る治療はしません。
同じ理由で、被せ物や詰め物を作り直すこともなければ、矯正治療をすることもないです。

顎関節症の治療法のひとつが薬を使った治療です。
痛みに関しては消炎鎮痛薬という痛み止めの薬、筋肉の症状に関しては筋弛緩薬という筋肉をほぐす薬など、症状に応じた薬が処方されます

マウスピース

顎関節症の治療では、マウスピースを使うこともあります。
マウスピースをつけると、上顎と下顎の歯の間に隙間ができます。
これにより、関節や筋肉への負担を軽くして、症状の改善を図ります。

電気刺激

関節部分を中心に、電気刺激を与え、筋肉をほぐすこともあります。
筋肉がほぐれると、血液の流れが良くなり、症状の改善が期待されます。

マッサージ

歯科医師が顎の関節や筋肉の強張りを解消するために、お口周りのマッサージを行うこともあります。

リハビリ

ご自身で、ご自宅でお口を開け閉めするリハビリを行なっていただくこともあります。
お口を開け閉めするリハビリにはいくつかの種類があり、症状によって適切なものを選んで説明させていただきます。

予防法

最後に、顎関節症の予防法を説明します。
これをすれば顎関節症を100%防げるわけではありませんが、起こりにくくなりますので、お試しください。

開け閉めの違和感を放置しない

お口を開けたり閉めたりするとき、痛みまではいかなくても、変な感じがしたら、放置せず早めに歯科医師に診てもらいましょう。

噛み合わせの癖を治す

歯ぎしりや食いしばりなどの噛み合わせの癖がある方、マウスピースなどを使って噛み合わせの癖を解消しましょう。

ストレスの発散

ストレスがたまると、お口周りの筋肉に緊張が生じることがあります。
ストレッチなどの適度な運動、趣味などを通して、ストレスをためないようにしましょう。

頬杖をつかないようにする

頬杖をつくと、顎の関節に横向きの力がかかります。
これも顎関節にとって負担となりますので、頬杖をつく癖がある方は、頬杖をつかないように気をつけてください。

姿勢を正す

例えば、椅子に座って仕事をするときに猫背になったり、顔を下に向けたりすると、下顎が首にあたり上に上がります。
すると、顎の関節に負荷がかかりますので、姿勢を正して生活するようにしましょう。

まとめ

今回は、顎関節症についてお話ししました。
顎関節症は、顎の関節に生じる病気で、顎関節症になるとお口の開け閉めが痛くなったり、開けづらくなったりします。
顎関節症の治療は、早めが肝心です。
早い段階で適切な治療を受ける方が、経過も良く、早く良くなるからです。

当院は、長年にわたり、さまざまな顎関節症を診てきた歯科医院です。
顎の症状でお困りの方、不安のある方、ご質問のある方は、当院にぜひお越しください。

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